今月のことば【3月前半】

「光ってるのは 傷ついて はがれかけた 鱗が 揺れるから」
これは、中島みゆきさんの『ファイト!』の歌詞の一節です。
「闘う君の唄を 闘わない奴等が笑うだろう ファイト! 冷たい水の中を ふるえながらのぼってゆけ」というサビの部分が有名で、この言葉に励まされた方も多いと思いますが、私の心に一番響くのは、「暗い水の流れに打たれながら 魚たちのぼってゆく 光ってるのは傷ついてはがれかけた鱗が揺れるから」の部分です。
傷つきながらも懸命に生きるその姿に光が当たり、そのもの自身が輝いているように見える。そこにいのちの尊厳というものを感じます。
ただ、これはあくまで私自身の受け取りです。歌詞には作り手の意図があるでしょうし、感じ方も人それぞれ異なることでしょう。
下のリンクから歌詞全文をご覧いただけますので、それぞれ味わっていただければと思います。