今月のことば【1月後半】

目の前の人を、ただの人と思うなよ
これは、南無阿弥陀仏の教えを深く聞かれた北海道のご門徒、高橋卯平さんの言葉です。この言葉が教えてくれるのは、一人ひとりの尊さと、尊敬から始まる出会いです。
どんな人も、奇跡のような確率でこの世に生まれてきました。そして、悩んだり苦しんだりしながら、さまざまな思いを抱えて今を生きています。
仏さまは、そんな私たち一人ひとりに「あなたは大切で尊い存在です」と呼びかけてくださっています。
しかし、身近な存在であればあるほど、その大切さに気づきにくいものです。
目の前の人も、私自身も、「ただの人」(平凡でありふれた人)ではない。そのことに気づいたとき、親子であっても兄弟であっても、尊敬すべき一人の人として出会っていけるのです。